子宮頸がんワクチンってご存知でしょうか。
名前の通り子宮頚部にできる「がん」です。若い女性に多いがんの一つです。
これはヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが発症に関係する病気の一つです。
海外ではこのワクチンを打つことで子宮頸がん発症を50-70%予防したというデータが出ています。
以前日本でも接種を進めていました。
残念ながら接種後にしびれ、不随意運動などを発症した方がいらっしゃいますが、原因はいまだに不明です。ワクチンとの因果関係も明確ではありません。
ただ、接種を控えた約10年間の間に子宮頸がんにかかった方が大幅に増えたのは事実です。
医療者の一人として、これからの未来を担う若者の様々な病気のリスクを少しでも防ぐことができたら、と思っています。
2022年4月から政府は対象年齢の女性(小6~高1)への接種勧奨を再開、積極的接種勧奨をしなかった女性への接種案内をする、と発表しています。
子宮頸がんにかかってしまうと、病気の進行具合によっては将来妊娠できなくなる、ということが起きます。
選択の幅を狭めないためにも、ぜひご本人、ご家族ともに納得したうえで接種をご検討ください。
当院でも2022年4月より予約枠を設定します。
皆様ご無沙汰しております。
梅雨なんだかそうじゃないんだか、ビミョーなお天気続きますねえ。
さて、毎日体温測定込みで健康観察をされる方が増えてきました。
特に小さいお子さんを幼稚園、保育園に出すときにも必要だといわれるのでやっていらっしゃる親御さんもいますよね。
その時におでこでピッと測れる「非接触型温度計」を使われる方が増えているように感じます。
大型の店舗とかにも置いてますし、簡単に測れるし、いいことずくめだよねー、と思いますが。
もともと体温というのは体の内部の温度(深部温といいます)のことです。
我々の体の構造上直接測れないので、脇の体温(腋窩温といいます)で代用しています。
非接触型温度計で測っているのはあくまでも皮膚表面の温度なので、ぶっちゃけいうと体温ではありません。
毎日のことだし、大変だろうし、熱もない元気な人はまあ代用してもいいよ、というのが本音です。
でも!
一度でも37.5度以上の体温が出た方、熱いなあ、と感じて体温を測ろうとする方に関してはちゃんと腋窩温を測っていただきたいです。
お子さんが保育園などで発熱、その後の経過を見るのに自宅で測る場合も同じです。
非接触型は絶対に低くしか出ません。
発熱は体の不具合のサインの一つです。
大事なサインを見逃さないために、必要な時はちゃんと腋窩温を測ってくださいね。
みなさん、こちらのコーナーを読んでいただきありがとうございます。書いている私もやっと書けた~、と言わんばかりの毎日でした。
あっという間の2023年末。コロナもですが、種々の感染症が大流行です。いまはインフルエンザがやはり主流ですね。
そこで大事なのは予防接種。基本的には重症化する病気にかからないように、かかっても重症化しないための対策です。重症化というのは、入院すれば良くなる、わけではありません。どんなにがんばって治療しても、後遺症が残る、もしかしたら亡くなってしまう、というリスクもある病気が対象になります。最初の頃のコロナの入院している方々をイメージしてください。予防接種はあんな風にならないように、の予防策です。
ほとんどのワクチンは注射なので、嫌がる子どもしかいないと思います。でも!お母さん方。「痛くないよ」とか「黙って連れてくる」のははやめてください。お話をちゃんとすれば子どもは子どもなりに頑張るつもりで来ます。それが、だまされた!とわかった時の悲しみ、喪失感。想像できますか?
今までいろんな子どもに予防接種してきました。わかっていても泣くし、嫌がります。当たり前です。でも、頑張る気持ちはちゃんとあります。気持ちを立て直せるんです。
子どもだし「わかるわけないでしょ」は、なしです。ぜひお話して、一緒に頑張ろうね!と親子で励まし合ってご来院ください。
余談です。
10日ほど前、やけどしました。ポットのお湯をダイレクトに左手にぶっかけて。
頭の中真っ白になってしまいましたが、とりあえずがっつり冷やして、ベタベタにステロイド軟膏を塗りたくって、痛み止めも飲んで、包帯巻きました。
翌日、きれいになってました。水疱もなく。まっさらです。 ありがとう、お薬たち!
やけどのあと、冷やせなかったとか、様子見た、とかおっしゃる方々。初動がうまくいけば大変な目に遭うことも、痕が残ることも少ないです!火傷しないに越したことはありませんが、してしまったら最初が肝心です。
余談でした。