当クリニックの地域では、数日前より梅雨の中日のような天気が続いています。
皆さんのお宅のあたりはどんなお天気ですか?
さて、最近ちょっと増えてきたなあ、と思うのがいわゆる夏風邪です。
最近ではヘルパンギーナ、とか手足口病とか、外来にいらっしゃるママさんたちも病名をご存知の方が増えましたが、
あーいうのも夏風邪、の一種です。
「熱が出た」とか、「吐いちゃった」とか、「いわゆる病気だね」、という症状があれば、登園、登校は控えて自宅 などでゆっくりお休みするのが早く治すために本来すべきことです。
でもご本人も看病しているママさんたちも頑張って、何とか症状が落ち着いてきたら、次に問題になるのが「いつから行っていいの?」
インフルエンザなどのように出席停止が明確に決まっていない病気だと、よく聞かれるのが
「いつから登園・登校できますか?」
というフレーズです。
当院では基本的に
「お熱が自然に下がって24時間以上たったらね」
それと
「ごはんがちゃんと食べられるようになったらね」
とご説明しています。
集団生活していて自分だけ周りと違うのって結構気になるんですよ。さみしくなっちゃう子もいます。
それに病み上がりというのは「体力も落ちている」、病気などに対する「抵抗力も落ちている」と、正直集団生活にはあまり向かない状態がしばらく続きます。
それでも大人の都合だったり、子供の都合だったり、で行きたい、行かせたい事情は様々あるのもホント。
だからこそ、大人の都合で無理していかせる、ことのないようにしていただければなあ、と思うこの頃です。
小さい子がいるご家庭では「絵本の読み聞かせ」について、少なくとも一度は話題に上ったことがあるとおもいます。
絵本を読んであげることで、「落ち着いた子が育つ」とか「いわゆる情操教育によい」とか、いろんな育児書に書いてありますよね。
じゃあ、と0歳の子に頑張って読んであげるお父さん、お母さん。
ちゃんと聞いて、にこにこしていてくれたらいいんです。
でも親の予想に反して、全然振り向かないとか、勝手にページめくってそれが楽しくて全然話聞いてくれないとか。
全力で頑張ってる親側からしたら、泣きたくなりますね。
私もその部類でした。
一人目の時はそれでもちょっと頑張っていたんですが、二人目は挫折していました。
そしたら、3歳くらい、だいたい幼稚園年少さんくらいになってくると、周りのことが目に入るようになって、周りの子の真似をするようになって、
先生のお話を聞くようになって、紙芝居やご本読みが聞けるようになってきて・・・
とたんに始まりました、「これ読んで!」。
小さい頃は本をめくる動作が楽しいんでしょう、それがだんだんお話自体が楽しくなってくるのだと思います。
そこからちょっとずつひらがな、カタカナ、数字に目が向き、自分で書いたり読んだり、をしたくなる、しはじめる子が出てきます。
我が家も例にたがわずそうです。
今では特 に二人目が毎日のように絵本を抱えて「読んで!」攻撃を仕掛けてきます。
ひどいと1回に4冊…さすがに声がかれます(笑)
聞いてくれないから、と挫折するのではなく、あらゆる体験がすべて子どもの刺激になっているんです。
そして親子の触れ合いの時間なんです。ママさんの愛情を一身に子供に向けられる時間なんです。
ママさんたち、日々お疲れかもしれませんが、ちょっとだけ、一冊だけ、子どもと一緒に絵本を読む時間を作りましょう。
予防接種の話題はお子さんがいるご家庭なら途切れることのない話題の一つでしょう。
先日、NHKの番組で、日本プライマリケア連合学会のHPで「こどもとおとなのワクチンサイト」というサイトの情報が出ていました。
私も人づてに聞いた話だったので早速見てみました。
ワクチンスケジュールは、どうしてもこども対象になる話題だと思われている方が多いと思います。
確かにその通り。
でも大人でも十分問題になるんです。
それがこの春に沖縄で大流行した麻疹。
連日ニュースで情報が流れ、一時的に大騒ぎでした。
こちらでは子供、大人を含めた全年齢で対象になるワクチンスケジュールを表記しています。
特に生まれた年によって今では必ず打っているはずのワクチンが抜けている方への表記もされていました。
秋になったらいろんなところでインフルエンザワクチンの話題が出てくると思います。
子どもは夏休みに入りますし、一度ご家庭でワクチン接種歴の整理をしてみるのもいいかもしれませんね。